第102回カルチャーセミナー  「教育の歩み(その2) 学級の誕生」小林基男氏(柿生郷土史料館専門委員)(1月25日(日)13時30分~15時30分開催)

講 師:小林基男(柿生郷土史料館 専門委員)

会  場:柿生郷土史料館 特別展示室

◆参 加 費:無料 、どなたでも参加できます

今日では日常生活に溶け込んでいる学年・学級制は、いつ頃どのような経緯を辿って、社会に定着したのか、そこにどのような苦労があったのか、教育社会史の研究成果を踏まえてお話いただきます。

学校教育の世界で最初に誕生したのは高等教育です。次いで高等教育の準備段階に当たる中等教育が誕生するのですが、初等教育の誕生はずっと遅れて、その本格的登場は、近代社会が誕生してからなのです。

少人数の子どもたちに初歩の読み書きや簡単な計算を教える私塾(日本では寺子屋)は近世後期から増えて行きます。その内に、貧しい子どもたちに、格安の授業料で教えることを目指して、1度に大人数を教えることが可能な大教室を用意して、助手を使って教室内をいくつかに分割して指導するモニトリアムシステムが誕生します。

この試みがヒントになって、やがてレベルの似通った子どもたちを一つの教場に集める学級制が生まれますが、同一年齢の子を集める発想はさらに遅れて登場します。そうしたいきさつをお話しいただきます。